ケアリーヴ™絆創膏お役立ち情報 あかぎれを早く治す方法とは?原因や予防方法を紹介

あかぎれを早く治す方法とは?原因や予防方法を紹介

あかぎれは、皮膚の水分や脂分が抜け、肌の潤いが無くなることで起きる症状です。
最初はかゆみを伴うひび割れの状態となり、ひび割れから症状が悪化するとあかぎれになります。水仕事をよくする方の中には、あかぎれの症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、あかぎれとはどのような状態なのか、あかぎれを早く治す方法や原因、できやすい部位、予防方法などについて詳しく紹介します。毎年あかぎれに悩まされている方はぜひ参考にしてみてください。

あかぎれとはどのような状態?

まずは、あかぎれとはどのような状態なのかを解説します。

皮膚の乾燥によって亀裂が入る

あかぎれは、皮膚が乾燥して指先や足先の水分や脂分が抜け、皮膚がカサカサになったり、亀裂が入ることでできます
皮膚には水分が含まれているため、普段なら乾燥しても皮膚が裂けるということはありません。しかし、乾燥などによって皮膚の水分や脂分の蒸発が進むと、皮膚にひびが入ることがあります。この状態をひび割れといいます。
ひび割れが悪化するとあかぎれになり、皮膚表面が荒れてしまうだけでなく、ぽろぽろと角質が剥がれ落ちることもあります。また、手足の皮膚が突っ張るような感覚が生じることもあります。
あかぎれになり、皮膚に裂け目ができ、炎症が起きると、水仕事などができないほどに痛む場合もあります。早めに治療しなければ症状が長引いてしまうこともあるので、ひび割れができた段階できちんと対処するようにしましょう。

ひび割れとあかぎれの違い

ひび割れとは、あかぎれの前段階の状態を指します。
皮膚が乾燥すると、ひび割れになり、悪化することであかぎれへと症状が進行します。
ひび割れができないよう、手や指をこまめに保湿することを心がけましょう。就寝中に手袋や靴下で保護・保湿することも予防になります。尿素配合の保湿剤はしみて痛みを感じることがあるので、ワセリンなどの低刺激性の保湿剤が良いでしょう。また、ひびを修復する薬も市販されています。

あかぎれを早く治す方法

あかぎれを早く治す方法を解説します。

治癒促進タイプの絆創膏を使用する

あかぎれを早く治す方法としておすすめなのは、治癒促進タイプの絆創膏です。
あかぎれの保護には、絆創膏がとても有用です。なかでも治癒促進タイプの絆創膏は、あかぎれを治すのに適した潤った環境をつくり、皮膚がきれいに再生するのを促します。あかぎれの痛みも和らげます。
指を動かしたり、曲げてもしっかりフィットさせたい人には、不織布タイプのものが良いでしょう。水仕事が多い人には、防水タイプがおすすめです。

患部を清潔にする

ひび割れやあかぎれができたら、患部を清潔に保つことが重要です。あかぎれは放っておくとキズが広がったり、雑菌が入ったりして、さらに症状が悪化してしまいます。
手洗いをして清潔に保つことは大切ですが、洗いすぎは厳禁です。何度も手を洗うと乾燥が進み、症状を悪化させることがあります。水仕事で洗剤や石鹸を多く使用する人ほど、患部がダメージを受けやすくなります。
洗浄料はできるだけ低刺激性のものを使用し、優しく洗うようにしてください。

市販薬で保湿する

あかぎれ対策として、市販薬で保湿することも効果的です。あかぎれができる主な原因は乾燥ですので、保湿剤で皮膚を乾燥させないよう守りましょう
保湿をすることで、肌には一定の水分が保たれ、肌のバリア機能として、肌を乾燥や洗浄などから守ってくれます。皮膚が潤えば、ひび割れやあかぎれを抑えることができるため、肌が乾燥しやすい人ほど保湿がおすすめです。

手袋などでキズぐちを守る

あかぎれになった指先などは、炎症を起こして敏感な状態になっているため、ちょっとした刺激にも弱いです。そのため、手袋などであかぎれの箇所を守ってあげましょう。

皮膚科を受診する

あかぎれは自分でケアすることもできますが、毎日の水仕事などで一向に症状が改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。
特に、ズキズキとした痛みが引かない場合や、赤く腫れている場合などは、早めに皮膚科に相談しましょう。専門医があかぎれの症状に応じて薬剤を処方してくれるはずです。キズぐちから雑菌が入って腫れている場合には、外用薬だけでなく、抗生物質などの飲み薬も処方されることがあります。

あかぎれの原因

あかぎれの原因を説明するために、まず皮膚の構造をご紹介します。
人間の皮膚は3つの層から成り立っています。一番外側に「表皮」と呼ばれる層があり、表皮の一番外側の部分が「角質」です。表皮の内側に「真皮」と呼ばれる層があり、さらにその深くには「皮下組織」があります。

  1. 表皮:外側の皮膚
  2. 真皮:内側の皮膚
  3. 皮下組織:皮膚の深層

表皮は外的刺激から身体を守るとともに、皮膚中に含まれる水分を逃さないようにする役割をもっています。
いわゆる「皮膚のバリア機能」と呼ばれるものです。
夏は湿度があって皮膚の乾燥は進みませんが、冬は汗や皮脂の分泌が低下して、肌が乾燥しやすくなります。加えて、洗剤や石鹸、アルコール消毒液などに何度も肌が触れることで、皮膚から水分や脂分が抜けてしまいます。
その結果、表皮が乾燥して肌がかさついたり、突っ張り感を抱いたりすることがあります。
さらに皮膚の乾燥が進むと、表皮が硬く・厚くなり、本来もっている柔軟性や弾力性を失います。そして、ひび割れや炎症を起こします。
ひび割れがさらに深くなり真皮にまで到達した状態があかぎれです。そのまま放置すると血管や神経まで損傷が広がり、痛みや赤み、出血などを伴うことがあります。

あかぎれができやすい部位

ここからは、あかぎれができやすい部位を紹介します。

手の指

手の指は、あかぎれが最もできやすい場所です。指先は何かに触れていることが多く、水仕事によって皮脂が流されてしまうことも少なくありません。潤いに必要な水分まで抜け出てしまうと、非常に乾燥しやすくなります。乾燥した状態で指を曲げたり伸ばしたりして皮膚が引っ張られると、亀裂が入ってしまいます。

手の甲

手の甲もあかぎれになりやすい部位です。指と同様に常に外部に露出していて、また水仕事などで乾燥しやすくなっています。皮膚が張っている関節部分などは、特にひび割れしやすくなります。

かかと

足の皮脂腺は、手の指ほど多くないため、擦れなどによって乾燥してしまうことも少なくありません。
中でも、かかとの周辺は皮膚が乾燥しやすく、すぐにカサカサになってしまいます。また、かかとで体重を支えることで皮膚が硬くなり、歩いたり走ったりすることが多い人ほど、かかとにあかぎれができやすくなります。

あかぎれを予防するためには

最後に、あかぎれを予防するためにはどうしたらよいかを解説します。

手足を冷やさないようにする

手足が冷えると、皮膚のバリア機能がダメージを受けやすくなります。そのため、寒い場所に長時間いるとあかぎれになりやすくなります。あかぎれにならないためには、手足を冷やさないよう意識しましょう。
手や足を冷やさないようにしておくことで、皮膚のバリア機能は正常に保たれ、あかぎれを防ぐことができます。また、こまめに保湿し、絆創膏などでガードしたり、手袋を着用することで、あかぎれの予防効果がさらに上がります。
オイルを数滴垂らしたぬるま湯に手や足を5分〜10分ほど浸けるのもおすすめです。あかぎれを防ぐには、「手足を冷やさない」ということを意識しましょう。

水ではなくぬるめのお湯を使う

冷水は身体を冷やし、あかぎれになりやすくします。そのため、水仕事をする場合は、ぬるめのお湯を使用するのがおすすめです。ぬるめのお湯で洗い物をして、肌へのダメージを抑え、あかぎれを予防しましょう。
ただし、熱いお湯は逆効果です。熱いお湯で手を洗ったり、お風呂・シャワーに入ったりすると皮脂が失われ、皮膚が乾燥して、あかぎれになりやすくなります。

ゴム手袋を使用する

皮膚の皮脂を逃さないためにはゴム手袋も有効です。
ゴム手袋は水仕事での洗剤や石鹸による皮脂の洗い流しを防いでくれます。乾燥に弱い肌の人ほどゴム手袋が有効です。
毎日水仕事をする人は、ゴム手袋を着用するようにしましょう。

部屋を乾燥させないようにする

空気の乾燥はあかぎれの大敵。油断するとすぐに皮膚にひびが入ってしまいます。そのため、部屋の湿度を高く保ち、乾燥を防ぎましょう
冬場は加湿器を使うなどして、湿度管理に注意しましょう。

食生活を改善する

皮膚は4週間ごとに古いものから新しいものへと生まれ変わります。これをターンオーバーと呼びます。新しい皮膚組織を作るために栄養をしっかり摂取しましょう。また、健康的な皮膚にはビタミンCやビタミンE、ミネラルなどが必要です。食事だけで摂取が難しい場合は、サプリメントなどの活用も考えてみましょう。

まとめ

あかぎれは肌が乾燥することによってできます。最初は皮膚のカサカサや粉吹き程度であっても、症状が進むとひび割れとなり、そのままにしておくと炎症を伴うあかぎれにまで進行してしまうことがあります。そのため、普段から皮膚を乾燥させないようにしましょう。
あかぎれの予防や早く治す有効な方法として、絆創膏を貼ったり、市販薬で保湿したり、手袋であかぎれを保護することなどがあります。

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記事監修者
土井悠人先生
福井医科大学医学部医学科卒業。
形成外科医・皮膚科医・ 美容皮膚科医・ 美容外科医。金沢医科大学病院、産業医科大学病院、その他関連病院の勤務を経て、現在箱崎どいクリニックの院長を務める。
日本形成外科学会専門医・日本美容外科学会(JSAPS)会員