ケアリーヴ™絆創膏お役立ち情報 キズの応急処置とは?キズの種類と注意点も紹介

キズの応急処置とは?キズの種類と注意点も紹介

ケガをしたとき、適切に手当てをしないとケガが長引いたり、キズあとが残ってしまうことがあります。そうならないためにも、正しいキズの手当ての方法を学び、いざというときに使えるようにしましょう。
ここでは、キズの応急処置の方法、キズの種類、注意点について説明します。

キズの応急処置の方法

まずは、キズの応急処置の方法を解説します。キズができたら放置しないで、すぐに応急処置を行ってください。

手当ての前に手をよく洗う

すりキズなどのケガをした場合、汚れた手で手当てをするのはNGです。
手に付いた雑菌から、感染する場合があります。
手当てをする人は、まずは手をよく洗ってください。石鹸で手を洗うのが良いのですが、外出先などで石鹸がなければ、水道水でしっかりと手を洗うことでも、たいていの菌は洗い流すことができます。

キズぐちをきれいに洗う

キズぐちを水道水でよく洗いましょう。
すりキズなどの場合、キズぐちが土やほこりなどで汚れていることもあります。汚れがキズの中に入り込むと、細菌感染や炎症を引き起こすことがあります。
感染が起きると化膿し、ケガが長引く原因となります。
そのため、見た目はキズぐちに特に汚れがなくても、必ずよく洗うようにしてください。
以前は、ケガをした際は消毒が必要とされていましたが、最近では消毒するとキズの修復を遅らせるということが分かっています。消毒はせずに、水洗いだけをするようにしてください。

キズから異物を取り除く

キズの中に異物が入っている場合、炎症を起こす可能性があります。
キズの中に異物が入っていないか必ず確認しましょう。
もし異物を取り除くことができなかった場合は、外科系の医療機関を受診してください。

止血する

キズぐちから出血があるようなら、ガーゼなどで押さえて止血(圧迫止血)しましょう。
5分以上圧迫止血をしても、血が止まらない場合は、応急手当が済んだら、早めに医療機関を受診してください。「すりキズくらいで病院に?」と思う人もいるかもしれませんが、キズが深い場合は血がなかなか止まりません。

救急絆創膏などでキズぐちを保護する

ケガをしたときに、一番簡単に手当てできるのが救急絆創膏です。キズぐちをきれいに洗ってから、キズぐちより大きいパッドの救急絆創膏を貼りましょう。キズぐちを覆えるくらいの救急絆創膏を持ち合わせていない場合は、とりあえず複数の救急絆創膏を並べて貼っておき、あとで大きめの救急絆創膏に貼り替えましょう。
最近では、治癒促進タイプの絆創膏をドラッグストアなどで購入できます。パッド部分が吸水性のあるハイドロコロイドで出来ていて、キズぐちから出てくる体液を吸収、保持し、キズを治すのに適した潤った環境をつくります。これをモイストヒーリング(湿潤療法)といい、キズを早くきれいに治し、痛みを抑えることができます。

キズの種類と注意点

キズの種類と注意点をそれぞれまとめます。

切創(切りキズ)

切傷(切りキズ)は、文字通りガラスや刃物など鋭利なもので切れた傷を指します。
切傷では、血管や神経の損傷を伴うことがあり、キズが深い場合は重いケガにつながります。キズの程度を自分で判断せず、応急手当の後は早めに医療機関を受診するようにしましょう。
切傷は日常生活でも起こりやすいため、常に気を付けるようにしましょう。

擦過傷(すりキズ)

擦過傷(すりキズ)は、アスファルトやコンクリートなどの地面や壁に擦ることでできるキズです。
日常生活での擦過傷であれば、通常は程度も軽く、ほとんどは家庭での手当てで治癒します。しかし、キズが大きかったり深かったりする場合や、キズぐちから雑菌が侵入している可能性がある場合は感染することもあるため、医療機関での治療が必要な場合があります。

刺創(刺しキズ)

刺創(刺しキズ)は、先端の鋭利なものが刺さってできるキズです。
針仕事や工作などで、誤って刺してしまうことなどにより起こります
刺創は一見するとキズぐちが小さいため、軽く考えがちですが、皮膚の奥まで深く損傷していることもあります。痛みや腫れが引かない場合は、医療機関で診てもらうようにしましょう。

挫創

挫創は、挫滅創とも呼ばれ、鈍的外力によって生じたキズを意味します。
挫創はキズぐちだけでなく、その周辺にまで損傷が広がっているのが特徴です。
軽い挫創なら、数日から1~2週間で完治します。しかし、挫創の範囲が広い場合は、治るまでに数週間かかる場合もあります。
損傷が皮下組織にまで到達している場合は、早めに外科系の医療機関で治療を受ける必要があります。

咬傷(咬みキズ)

咬傷(咬みキズ)は、動物などに咬まれることによってできるキズです。
ペットなどの動物に噛まれると、歯牙に付着している雑菌がキズから体内に侵入します。細菌感染を引き起こす可能性が非常に高いです。
動物に噛まれた際は、すぐに医療機関を受診しましょう。治療では、抗生剤の投与や破傷風の予防注射などが行われます。

熱傷(やけど)

熱傷(やけど)は、火や熱湯、蒸気など高温のものによってできるキズです。
熱傷は受傷原因によって深さや広さがさまざまで、治療には専門的な知識が必要です。受傷直後はしっかり流水で冷やしてから、深さを自分で判断せず、早期に医療機関を受診することをおすすめします。

まとめ

キズを治すには、早期の応急手当てと適切な処置を行うことが大切です。
誤った方法で処置をすると回復が長引くだけでなく、キズあとが残ってしまうこともあります。正しい応急処置ができるよう、適切な方法を覚えておき、いざというときに実践できるようにしておきましょう。

ニチバンでは、キズを早くきれいに治す絆創膏「ケアリーヴTM治す力TM」シリーズを取り揃えています。キズの大きさや目的に合わせたサイズを展開しています。万が一のケガに備えて、ニチバンの「ケアリーヴTM治す力TM」シリーズをご家庭にご用意ください。

記事監修者
土井悠人先生
福井医科大学医学部医学科卒業。
形成外科医・皮膚科医・ 美容皮膚科医・ 美容外科医。金沢医科大学病院、産業医科大学病院、その他関連病院の勤務を経て、現在箱崎どいクリニックの院長を務める。
日本形成外科学会専門医・日本美容外科学会(JSAPS)会員