絆創膏お役立ち情報 ささくれの原因とできたときの対処法・予防法を紹介
ささくれの原因とできたときの対処法・予防法を紹介
ささくれとは、指や爪の周辺の皮膚が乾燥して、皮膚がめくれ上がってしまう状態を指します。
ささくれは、誰でもできる可能性があり、特に寒くなって乾燥する時期に起こりやすいとされています。普段から水仕事をする人は、ささくれができる確率も高いので、日頃から予防のためのケアが必要です。
ここでは、ささくれの症状と種類、原因から、対処法と予防法を解説します。
ささくれとは
ささくれとは、指や爪の周りにある皮膚がめくれ上がってしまっている状態です。
皮膚が乾燥するとできやすく、日常的に水仕事をする人などに多い症状です。
まずは、ささくれの症状と種類についてそれぞれ解説します。
ささくれの症状
ささくれの代表的な症状は、指や爪の周りの皮膚がめくれ上がることです。
皮膚はたくさんの水分を含んでいて、皮脂とともにバリア機能を担っています。しかし、乾燥によって皮膚表面の水分が減少すると、バリア機能が低下し、ささくれができやすくなります。
ささくれのできはじめの頃は痛みはあまりないですが、症状が進むと痛みを伴う場合もあります。ささくれを無理に引っ張ると、キズができて出血する場合もあります。
なお、「さかむけ」という言葉は「ささくれ」と同じ意味です。
ささくれの種類
ささくれには、主に2種類あります。
- 指のささくれ
- 爪のささくれ
指のささくれは、皮膚の乾燥が進むことで、爪の根元の角質がめくれ上がった状態です。対して、爪のささくれは、爪の甘皮(キューティクル)が剥がれた状態です。
爪のささくれは爪自体に問題がある可能性もありますので、日頃から爪の様子にも注意しておきましょう。
ささくれの原因
では、ささくれはどのように起きるのでしょうか。ささくれの原因について詳しく解説します。
乾燥
ささくれの主な原因は乾燥と寒さです。乾燥は皮膚にとって大敵で、特に寒い時期にはささくれだけでなく、指先や足先のひび割れ・あかぎれなどもできやすくなります。
冬の冷たい空気に皮膚がさらされると、皮膚表面の水分が失われ、指先の皮膚がめくれ上って、ささくれになります。
普段の手洗い程度であれば問題ありませんが、頻繁に手を洗ったり、アルコール消毒したりすると、皮脂が落ちてささくれになりやすいです。
水仕事・洗剤
石鹸や洗剤は、手指の皮脂を落としてしまうため、水仕事をする人はささくれができやすいです。また、草むしりや土いじりなどの畑仕事をする人も要注意です。
栄養バランスの乱れ
ささくれは、栄養バランスの乱れによってもできやすくなります。
健康な指や爪には「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」などの栄養素が欠かせませんが、これらが不足することで、ささくれができやすくなるといわれています。
ささくれができたときの対処法
ささくれができたときの対処法を解説します。
ささくれをカットする
ささくれが衣服などに引っかかると、めくれ上がってしまうことがあります。
そのため、引っかかりやすい部分はカットしてしまいましょう。
この際、ささくれを無理に引っ張るのではなく、爪・指ケア用のハサミでカットすることをおすすめします。無理に引っ張ると出血したり、キズぐちが広がってしまうことがあります。
ささくれは「治るまで放置する」という人もいますが、めくれ上がっている部分が広がることがあります。ささくれは丁寧にカットするようにしましょう。
保湿する
冬は肌の乾燥が進み、ささくれが悪化しやすい季節です。
ささくれになる前に、ささくれができやすい部位をしっかり保湿しましょう。
水仕事のときは、保湿剤を塗った手をゴム手袋で保護するとさらに効果的です。
絆創膏で保護する
絆創膏を貼ると、ささくれ特有の引っかかりを防ぐことができ、ささくれが広がることがありません。絆創膏を貼り替えるときは、ささくれがめくれないよう、ゆっくりはがすようにしてください。
ささくれを予防するには?
ここからは、ささくれを予防する方法を解説します。
保湿
ささくれの予防として、最も効果的なのが保湿です。
日頃から保湿液などでしっかりと保湿し、皮膚の水分が失われないようにしましょう。1日に保湿剤を頻繁にぬることが、ささくれの予防の大きなポイントです。
ゴム手袋の使用
水仕事をする際は、ゴム手袋の使用をおすすめします。
ゴム手袋は手が極度に冷えることを防いでくれます。そのため、ささくれなどで悩んでいる人には心強い味方となってくれるでしょう。
保湿液を塗ってからゴム手袋を装着すると、皮膚の水分を保ち、洗剤などの刺激からも守ることができます。
ゴム手袋で肌が荒れる人もいますので、ご自身の肌とゴム手袋との相性がどうなのかを知っておく必要があります。
ハンドマッサージで血行促進
血行が良くないと、栄養が指先まで行き届かず、ささくれができやすくなります。
ささくれができやすい人は、予防にハンドマッサージをしてみるのも良いでしょう。
ネイルケア用品の成分を確認する
ネイルケア用品に含まれている成分が、肌に合わない場合があります。人によっては問題ない成分でも、自分にとっては合わないということも往々にしてあります。
成分欄を見て、肌に合わない成分が配合されていないか確認するようにしましょう。
まとめ
普段から、指先の手入れを怠っていなくても、乾燥する時期はささくれができやすくなります。また、石鹸や洗剤、食生活の乱れによって、ささくれができることもあります。
絆創膏を常備するなど、ささくれに対応できるよう準備しておくのも大事ですが、普段の生活を見直してみるのも良いでしょう。
ニチバンでは、ささくれにも使える絆創膏を取り扱っています。絆創膏はささくれだけではなく、ひび割れやあかぎれの保護にも効果的です。モイストパッドTMでキズの痛みを和らげて早く治す「ケアリーヴTM治す力TM」など、日頃から指先のトラブルにお悩みの方はニチバンのケアリーヴTMシリーズをお試しください。
- 記事監修者
- 土井悠人先生
- 福井医科大学医学部医学科卒業。
形成外科医・皮膚科医・ 美容皮膚科医・ 美容外科医。金沢医科大学病院、産業医科大学病院、その他関連病院の勤務を経て、現在箱崎どいクリニックの院長を務める。
日本形成外科学会専門医・日本美容外科学会(JSAPS)会員